事例の詳細

事例3 中期経営計画立案支援

お客様の抱える問題点

ハードウェア保守事業を行う会社様であり、営業機能もハードウェア販売会社に依存しているため、もともと計画立てて事業を遂行する企業体質ではありませんでした。

しかし市場ニーズが自社調達から費用化(サービス利用型)に変化する中で保守事業では採算が厳しく、独自事業を伸ばす戦略が必要となりました。今までは小さなビジネスであった新規事業を将来の柱に成長させ事業転換するため中期の経営戦略の必要性に迫られていました。
 ※新規事業内容はお客様の秘密事項のため、情報開示できません。

支援のプロセス

以下の表にある項目を検討し、戦略ドキュメント化する。
中期計画立案メンバは執行役員をオーナーとし、各部門長、マネージャクラスが参画しまとめていく。

尚、時期的に次年度予算の立案も並行して動くため中期計画と整合を取る形で進める。
(下のスケジュール参照、本テーマは2019年度に実行した事例です)

検討項目 具体的な検討内容

1 振返り(成果と反省)

現在の事業遂行状況(数値と施策)の振り返り成果と反省を明らかにする。
同時に今年度末時点の到達点(予算数値達成見込みと施策の進捗見込み)

2 事業環境認識

事業領域およびその周辺の市場環境の変化を分析し、今後の方向性の根拠とする
(外部環境分析、内部環境分析:
PESTEL
やクロスSWOTクロス3C分析手法を活用
スコープは2020年~2025年まで

3 経営方針(大方針)

2025年の目指す姿と経営方針(事業コンセプト又はビジョン)

4 事業領域・技術領域

事業ドメイン(又は技術領域)の設定:従来事業と新規事業のドメイン定義

5 重点課題と対策

経営方針を実現するための課題の洗い出しと対策の検討

6 方針ごとの目標

方針、課題ごとの定量的、定性的目標の設定

7 数値計画

最終年度の数値目標 年度ごとの売上、利益目標、コスト構造と要員計画
(中計期間の前半は精度高く、後半は目標レベル)

8 部門方針

各事業ドメインごとの事業方針(総論レベル 各論は各事業部にて策定する)

9 事業部横断テーマ

全社共通テーマとして改善改革

10 要員計画/育成計画

上記の中期戦略を支える要員計画、育成計画(シフト&リフト)

2項の事業環境分析は、当プロジェクトの前段として実行済みのため、スケジュールには含まず。

中期計画策定プロジェクトのスケジュール

成果

今回のプロジェクトは、全社方針と基本方針立案までのプロジェクトであり、具体的な部門のアクションプランは
2ステップで策定する計画で進めました。
全社方針を検討していく中で、今のままの事業運営環境では目標の実現に確信が持てず、
組織体系、人材の量と質、新規サービスの市場競争力など抜本的な改革が必要だという結論が導き出されました。
結果、この戦略に合わせて組織構造の見直し、事業構造改革を先行して実施することとなりました。既存事業を守りつつ新規事業にシフトしてには、まだまだ超えるべきハードルの存在が明らかになりました。

お客様からの一言

初めて中期経営計画を策定しましたが、勝手がわからず迷惑をかけてしまいました。
改めて、事業構造を変えるには課題が多く存在し、時間とパワーが必要だと再認識しました。
今回の中期計画策定プロジェクトを実施しないまま、新規事業拡大に突っ走っていたら会社が破綻していたかもしれません。改めて体系だった戦略策定が重要だということを認識しました。
まだまだ始まったばかりですが、これからが楽しみでもあります。(執行役員談)

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